ぷち ぼぬ~る。

シンママ徒然日記

今思えば違和感だらけ

元夫との交際期間、楽しい事もたくさんありました。

元夫はとにかく「非日常」が好きで、旅行によく誘ってくれました。

映画、とか、ショッピング、とかそういった「よくある」デートはほとんどしなかったような気がします。

ひたすら、遠出、遠出。夏はマリンスポーツ、冬はスキーやスノーボードにも行きました。

お金のかかるデートだったけれど、私は実家暮らしのOLで、それなりにお給料ももらっていたので、割り勘デートは苦になりませんでした。友人には「その年の差(15歳)で、割り勘デートは私は無理!」と言われたりもしましたが・・・

それよりも、私が気になったのは、元夫が「ただ(無料)」のものだと、必要なくても大量に使おう、とする事です。

例えば。

ラーメン店やうどん屋さん等で「ネギご自由にどうそ」とか「天かすご自由に」とあると、どんぶりからあふれるんじゃ、というくらいに盛るのです。

「ただ」じゃない場合、山盛りにするほど好きではないのに。

ペーパーナプキンも、「そんなにいっぱいどうやって使うの?」ってくらい束で持ってきて、2/3くらいを持ち帰ります。メガネ拭きにする、とか言って。

あと、街中で配られるポケットティッシュは、自ら手を出してもらいます。私がその時必要なくて断ると「なにやってんだ、もらってこい」と言うくらいです。

高速道路のSAで配れらる地図、全くいらないのに2、3部もらいます。車の中に溜まっていく一方。

 

デートの度に目にする、というわけではないのですが(そういうシチュエーションがない場合もあるので)、「もしやケチ?」と思い、ちょっと違和感、というか不快感を感じていた私。

でも、元夫は「俺は必要なものには惜しみなく金を使う。ただ、無駄使いはしない。金銭感覚がしっかりしているから」と常に言っていたので、「ああ、そういう事なんだな」と思ってもいました。

 

そうそう。

ビジネスホテルでも、ラブホテルでも、必ずもらえる備品は全てもらってきていました。使い捨てのスリッパとかも。女性用のアメニティもすべて。

でも、使うわけではなく、結婚した後も、使い捨て歯ブラシやボディスポンジ、割りばし等は家の中に常にものすごい量ありました。古びて、包装が薄汚れた感じになって、触りたくもない状態で・・・でも何度言っても捨てようとはしませんでした。

 

私は、元夫のこの癖、というか、行動が嫌でした。

更に嫌なのは、元夫自身が、そういった行動を「ケチくさい」もしくは「恥ずかしい」と思っていたであろう、という事。元夫は、徐々にそれを「私」にやらせるようになりました。「もらってこい」とか「お前のカバンに入れておけ」と。

よくある、会計のタイミングでトイレに行く人、みたいな感じで

「俺はあっちに用事があるから、お前、あれをもらってきとけ」と言ってみたり。

「俺、手ぶらだから、お前のカバンなら入るから取ってきて入れといて」とか。

初めは、言葉通りに受け止って、「ええ~」と思いつつもやっていた私。

でも、そのうち気が付きました。元夫はケチで物は欲しいけれど、人目が気になるし、自分でも恥ずかしい事だと思っている。だから、私にやらせるんだ、と。

 

その事に気が付いた私は、思い切って元夫に言いました。

「どうせもらっても使わない事のほうが多いし、無駄になるだけだから、必要ないものをもらうのはやめない?」

元夫はいきなりキレました。

「なにがいつ必要になるかなんてわからないだろ。お前は湯水のように金を使うタイプだな! もういい!お前には頼まない!」

 

今思えば「もう頼まない」と言われたんだから、「ラッキー♪」で良いのですが。

この時の私は元夫を怒らせてしまった事にうろたえ、「もういい」という言葉に異常に反応してしまい、それからは、自ら進んで「これ、もらうよね?」と必要もない歯ブラシをもらったりしていました。