ぷち ぼぬ~る。

シンママ徒然日記

出会い

昨年離婚が成立した元夫とは15歳歳の差がありました。

出会ったのは職場。

部署は違いましたが、社内のとある勉強会で一緒になりました。普段の業務では全く接点がない人だったので、詳しいプロフィールは知らず、『大先輩』なのであろう、というのはわかりましたが、年齢もわからず。

 

で、勉強会スタート時に自己紹介をしあった時に元夫が話した私より10歳年上の独身貴族という言葉を疑う事もありませんでした。部署も違うし、年齢差もあったので、その勉強会の時に特に親しく会話をした記憶もありません。

ただ、「よくしゃべる人だなぁ」と思っていました。

 

月二回開催される勉強会がスタートして、一年ほど経った時、とあるボランティアへの参加のお誘いがありました。障害のある方のレクリエーションに使う機材の設計。

私はすぐに参加を決めたのですが・・・元夫もそこに参加するメンバーにいました。

親しく会話をした事はありませんでしたが、勉強会で見る元夫の言動から、ボランティアに興味があるとは思えなかったのでその意外さに驚いた事をよく覚えています。そして、同時に「ボランティアをする仲間」という事で会話が増えていきました。

元夫は「自分、自分」と自分の話が多い人なのですが、ボランティアの時には口数が少なく、ひたすら機材の設計に集中しているように見えました。

 

私が思っていた人柄とは違うのかも。

第一印象、というか、自分の思い込みで人を判断してはいけないなぁ、と思いました。

 

 

そんな中。

ボランティアに参加していた人たちと、スキーに行く事に。

元夫は四輪駆動車に乗っていて、車を出してくれました。その日はかなり雪が多く、スキー場の近くで、吹き溜まりにハマってスタックしている車がありました。「大変だねぇ、ハマっちゃったんだねぇ」と車内で話していたのですが、運転していた元夫が、その車の前に車を停車させ、「けん引する」と言ったのです。

真夜中に地元を出発して、まだ日が昇る前の雪道。寒いし、雪もちらついている中、元夫と、車内にいた男性陣が外に出て、スタックした車にロープをかけ、引っ張り出すのを見ながら「やっぱり私が思う人柄とは違うんだな」と思った私。

そして、そこから、元夫との会話が増えていったように思います。

 

学生時代にバイクで日本縦断の旅をした事がある事。

ツアーではなく、個人旅行でヨーロッパに行った事がある事。

そんな話を聞いて、ますます、自分の人を見る目の無さを反省しました。そして、それ以降、元夫の言動で「?」と思う事があっても、「いやいや私の思い違いかも」と考えるようになっていったように思います。

 

 

後で知るのですが。

元夫がボランティアに参加したのは、その時扱う素材が珍しいものだった事、そのボランティアに参加しているメンバーに有名大学教授がいて、知り合いになりたかった事が理由で、障害者福祉にはまったく興味がなかったそうです。

そして。

雪道でスタックした車をけん引したのは、けん引ロープを使ってみたかった、という理由だけで・・・事実、それ以降、結婚生活中に同じような状況に出くわした時、元夫が救出をする事はありませんでした。

 

学生時代の日本列島バイク縦断は、実は列車の旅、しかも宿泊先は義父の秘書に予約してもらい、時々バイクを運送業者に頼んで運んでもらい、走りやすい道を走って、また運送業者に頼む、という坊ちゃん旅行。

個人で行った、というヨーロッパ旅行も、義父の秘書に手配してもらった個人旅行で、現地で案内もついた、という事が判明。しかも、往復の飛行機はビジネスクラス

 

それが悪い、というわけではないけれど、私が思っていたのとは全く違ったし、「嘘」はついていないけれど、その伝え方はどうなんだろうなぁ、と思いました。

元夫にはそういうところが多々ありました。嘘はついていないけれど、その言い方だと事実とは異なるとらえ方されるよね、みたいな。