ぷち ぼぬ~る。

シンママ徒然日記

婚約から結婚まで

私は中世ヨーロッパの歴史が大好きで、社会人になって、お金を貯めて、ヨーロッパ旅行に行くのが夢でした。

 

その事を交際中の元夫に話したところ、

「新婚旅行で行けばいい。長期休暇ではない時期に

まとまった休みが取れるし」

と言いました。これがプロポーズ?だったのかなぁ。

幸い、私も元夫も有給取得がしやすい企業にいて、結婚すると、二週間くらい休む事が出来ました。

 

当時、26歳になっていた私。

持病があり、入退院を繰り返し、再発の恐怖をいつも感じながら、仕事も遊びも全力投球していました。でも、このころ、再発を繰り返す持病がある、という事は結婚も出産も難しいのでは、と思っていました。実際、入院中に看護師さんにそう言われたこともありましたし。

そこで、元夫に

「知っていると思うけれど、私には持病があって、子供は産めないのかもしれない。ここから何年も経てば、完全寛解といわれる状態になって、もしかしたら出産できるかもしれないけれど、あなたとは年齢が離れているし、結婚してすぐ子供を、と思うのであれば、私が相手だと無理だと思う」

と伝えました。

 

すると元夫は

「俺は子供はどうでもいい。できればできたでいいし、できなければできないでいい。そんな事で結婚する、しないを決めたりしない。大事なのはソコではないから」

と答えました。

私はこの時、子供が産めないかも、と悩んでいる私に対して、そう言ってくれる元夫を「やはり、なんだかんだ言っても優しい人なのだ」と思ったのですが・・・

元夫のこの言葉は、本当にこの通りの意味で、「子供はどうでもいい」だったのです。私が勝手に自分の都合が良いように、というか、自分に耳障りが良いように解釈してしまっただけで。

 

とにかく、都合よく解釈した私。

子供ができなくても、責められる事はないんだ。ケースバイケースで幸せな暮らしを送ればいいんだ、と思って安心したのです。

後に、両親に元夫との結婚の話をした時、軽く反対されたのですが、その時も私は「治らない病気があって、子供ができないかもしれなくて、それでもいいって言ってくれる人はそんなにいないと思う」と母に言った事を覚えています。私が病気になった事で、ひそかに自分を責めていたらしい母は、私のこの言葉に「この子はこんなにも病気を負い目に感じていたんだ」と改めて思ったそうです。

 

そんな感じで・・・元夫との結婚が決まり、両親にも報告したのですが。

ではいつ結婚するか、と話が具体化した時、衝撃の事実がわかりました。

元夫はこの時41歳。年収は700万くらいあったと思います。そして、まさかの貯金0! しかも車を買ったローンあり。しかもしかも、その車、既に10年乗っていて、まだローンがあるという・・・

 

そして、にもかかわらず元夫は結婚式も挙げるつもりだし、ヨーロッパへ二週間の新婚旅行も行くつもりだ、と言ったのです。

その費用、誰が出すの? と聞いたら、結婚すれば二人の財布は一緒なんだし、どっちにしても俺のほうが稼ぐんだから、俺がいろいろ負担する事は間違いない。だから、ここはお前が出しておいて損はないだろう、と言ったのでした。

 

でも。損とか得とかではなく、私にもそんなお金はなく。「せめて折半にならない? もしくは式はあげない、とか、旅行はお金が貯まってからにする、とか」と提案するも、元夫は「この歳で結婚するのに、ある程度金かけた式じゃないと恥ずかしいし、旅行はその時行かないといけなくなる」と譲りません。

で、結局、「一年かけてお金を貯めて、それから式を挙げよう。それまでは婚約期間という事にしよう」という事に落ち着きました。

 

今思うと。

当時元夫は「家庭」があったのですから、お金はなくて当然・・・とはいえ、生活費も入れず、好き勝手やっていたようですが(この時既に弁護士をつけて離婚について調停中だった)、車のローンのみならず、住宅ローンもあったようです。

そもそも。この時私が「わかった! お金は私がすべて払うからすぐに結婚しよう」と言っていたら、元夫はどうしたのでしょう? 重婚するつもりだったのでしょうか?

 

再婚なのに、盛大な挙式をしたがったり、新婚旅行にこだわったり・・・今考えても、元夫と言う人が理解できません。