ぷち ぼぬ~る。

シンママ徒然日記

元夫 最大の嘘

仕事関連の勉強会や、ボランティア、それにかかわるメンバーの飲み会、等で会う回数が増えるうちに、元夫から、食事に誘われました。

ただ、私に好意がある、という事を感じさせる誘い方ではなく。

その勉強会に絡めて、知識、経験、技術の少ない私に、個人的に教えてあげる、という理由のお誘いでした。

最初は曖昧に言葉を濁していた私ですが、何度も言われるうちに、「これは本当に行かないと、足手まといになっているという事かも」と思い、筆記用具や資料を持って特大カバンで食事に行きました。

 

待ち合わせ場所に現れた元夫が連れて行ってくれたお店は、チェーンのパスタ店でした。「デート」ではないし、腹ごしらえして、お勉強をするにはちょうどいいのかも。最初に誘われた時、変に勘ぐって悪かったなぁ、私って自意識過剰なのかも、と反省しつつ、お店に入りました。

が。

勉強会の「べ」の字が出ることもなく。

終始元夫の学生時代からの武勇伝と、今後いかに自分がBIGになっていくか、という野望を聞く事に。更に、「今度、俺のバイクに乗せてあげる」という元夫。外国製の大きなバイクに乗っているそうで、「なかなか乗る機会ないから、良い経験だと思う」と言われました。「はぁ、そうですね」と返事をしつつ、この人、どういうつもりなのかなぁ、と思っていたのですが・・・

食事も、ひとりきりの元夫の自分話も終わった時、元夫が

「俺が払ってもいいんだけど、そうすると気を遣うだろうから、ここは割り勘にしておこう。端数は俺が多く持つから」

と言いました。

で、私は、この食事会には深い意味はなく、気を遣わず楽しめばいいんだ、と思ったのでした。

 

今思うと、「割り勘」って言っても、元夫のほうが多く食べ、更にアルコールも飲んでいたんですが。

 

今になって思います。「あれ?」と思った事をそのままにしないほうがいい。すぐに問いただせなくても、流すことなく「違和感」として覚えておいて、それが積み重なるのであれば、それは目をつぶらず、ハッキリさせたほうがいい。

周りの人に話して、アドバイスをもらうのも良いかもしれない。

 

とにかく、このころの私は、ただひたすら、自己肯定感が低く、モラハラ人間の格好の餌食となるタイプでした。

 

そうして、二人で会う回数が増えていき、周りの人達から「付き合ってるの?」と聞かれる回数が増え・・・ある日、元夫から「俺は付き合ってるつもりだけど」と言われた私。けれど、この時、私は「え、私はそういうつもりではありませんでした」と、私にしてはハッキリと言ったのです。

すると元夫は「そうか、それならいいや。俺と付き合ったら楽しいって事を教えてやる」と言いました。そこからは、会うたびにサプライズの連続。

流行のお店や、ちょっと遠い観光地、出張土産、と言ってブランド品をもらった事も。

メールも電話もマメになり、「私の事を好きでいてくれるんだなぁ」と思うようになると、私も元夫を意識していったんだと思います。

 

ただ、気になる事が一つ。当時アラフォーだった元夫。これまで結婚した事がないのか、ないとしたら、その理由はなんだろう。そう思って、元夫に直接聞いてみたのです。そこがクリアにならないと、お付き合いはないな、と思っていました。

元夫からの返事は

「実はバツイチなんだ。学生時代から付き合っていた彼女と就職を機に結婚したんだけど、早く仕事覚えなくちゃ、と必死で働いていたら、浮気されて、男と出て行った」

でした。

それ以来、彼女は出来ても結婚までには至らなかった、という元夫。

私は、その話を信じ、可哀想、と思い、私は決して彼を傷つけないようにしよう、と思いました。

そうして、私と元夫はお付き合いをスタートさせ、一年後、「婚約」する事になります。

 

ところが!

この時、元夫は既婚者でした。しかも、先妻(当時は奥様)のお腹には赤ちゃんがいました。私と元夫が一年の月日を経て、婚約をした頃に、お腹の中にいた第三子が誕生しているのです。

私がこの事を知ったのは、離婚調停を申し立てた時でした。

つまり私は交際当初は不倫をしていて、元奥様から見たら「不倫略奪婚」になるわけです。とはいえ、この時、既に夫婦仲は破綻していて、元奥様も離婚を考えていたようですが。

 

まさか、婚歴や子供の事で平気でうそをつく人がいるとは思っていませんでした。自分の実の子供ですら、存在を「無」にできてしまう元夫。罪悪感もなく、平気で嘘をつく人でした。